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いらっしゃいませ、welcome to my blog! Author:やさぐれ猫 

※すべて私の個人的意見+妄想なのでご理解お願いします。読みたくない方は戻るボタンをクリック!Recount from 2015.01.23

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| 2018.06.07 Thursday | - | - |

Club Bad Apple 4(終)
00:18
 

BeeeeBeeeeBeeee

「あっ・・・」

また携帯が鳴っている。

今一番見たくない、彼の名前。

 

That guy?

「うん・・・どうしよう・・・」

液晶を見つめたまま、ためらう。

このまま無視しようか。

 

ひょいと携帯を取り上げられる。

「え?」

 

ピッ

『もしもし?俺だけど。』

何も言わずにそれを聞いているDJ

もちろん彼にはこの音楽が聞こえているだろう。

『もしもし?は? お前今どこに・・・』

その声をひやひやしながら聴いている私。

私と目を合わせ、ニヤッとするG-dragon

I got her.

え? きょとんとする。

You don’t mind, right? Bye. Don’t call her again.

ピッ

 

強制終了。最後に、電話の向こうで彼が怒鳴っているのがかすかに聞こえた。

「・・・えっと?G-dragonさん?」

What?

にっこりしている彼。

 

私のグラスをうばい、くるくるまわるディスコライトに照らして傾ける。

Now, you are mine, officially.

「はい?」

彼はくいっとその残りを飲み干した。

「踊ろう。」

 

手を引かれた。

光と音と人の輪の中で。

彼の笑顔はまぶしく、踊る彼もまた特別かっこよかった。

体を寄せて音に乗りながら、また別の意味で顔が火照っているのを感じた。

見つめてくる彼が愛しくなって、また泣きそうになった。

彼は自分のキャップをひょいと取って私にかぶせ、見えない視界のまま抱きしめられた。

少し泣いた。

 

BeeeeBeeeeBeeee

携帯が鳴っている。

画面に表示される見慣れた名前。

 

ピッ

「はい。」

『今夜空いてる?』

「もちろん。」

 

口紅をテーブルに置く。

鏡に映る、姫メイク。

 

「だって今日回す日でしょ?」

Yes!!

 

電波の向こうでガッツポーズしている彼が目に浮かぶ。

くすくす笑い、ソファから立ち上がる。

 

『ね、外見て?』

「うん?」

 

カーテンを開け、窓の外を覗く。

そこには真っ赤なスポーツカーと、携帯片手にポケットに手をつっこんだ笑顔のG-dragonが立っていた。

 

Are You Ready?

窓をおもいきり開ける。

Sure!

 

とびっきりの曲を流してよ。

今日も楽しい夜が始まる。

 

-end-


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| 2010.01.31 Sunday | ジヨン夢小説 Club Bad Apple | comments(0) |

Club Bad Apple 3
00:15

踊り狂う群集を抜けて、カウンターに腰掛けた。

少し汗ばんだ髪をかきあげる。バーテンが注文をたずねるのが遠くに聞こえた。


「カクテル・・・ひとつ」

三角の細長いグラスにオレンジと赤のカクテルが注がれた。

一気に半分程度のどに流し込む。

想像していた通りの味に、少し安心する。

踊った火照りもあわせて、顔が焼けるように熱くなった。

 

ほっとしたと同時に、さっきの電話とやつの顔が浮かんだ。

今頃知らない女と踊ってるんだろう。

無力だ、と思った。

どこにいるのかもわからない。

軽く酔いがまわり、また涙がにじんできた。

「あー」とつぶやきながら突っ伏す。

 

「元気ですか?」


若い男の声がした。

元気ですか? 変な日本語・・・。

軽く目を上げる。

すると、金髪に緑のキャップをかぶった兄ちゃんが壁によりかかって立っていた。

見覚えがあると思い記憶をたどると、

さっきまでディスクを回していたDJと一致した。

 

「元気じゃない・・・見りゃわかんでしょ・・・。」

無力感に襲われて、答えるのも面倒だった。


What’s wrong with you?

英語だった。

少し驚いて男を見定めると、そいつはピッとグラサンをあげた。

わりに若く、まだ二十代初めに見える。

アジア系の顔をしていたが、日本人とは少し違う感じがした。

 

「日本人じゃないの?」

「うん、I’m KoreanG-dragonって呼ばれてる。」

日本語も少し話せて、聞き取りも出来るみたいだった。

音楽が好きで、暇だからここでたまに回していると言っていた。

泣いていた理由は、みじめで言いたくなかった。

でも誰かに聞いて欲しいような気もした。

 

「わかるかな・・・」

「何?」

「浮気されたの。」

「え?」

I found that my boyfriend is going out with another girl.

彼は少し驚いた顔をした。

Really?

こんな話をしている自分がなんだか恥ずかしくなり、うつむく。


「うん・・・」

「そっか・・・」


こんな知らない人に、私は何を話しているんだろう。

しかし、酔っ払ったくやし涙は、我慢というものを知らなかった。

ぽろぽろと、頬をつたう。


「バカみたいだよね・・・」


本当に。バカみたいだ。

一人で。

「そんなこと、ないよ。」

少しの沈黙の後、そっと頭に手が置かれた。

「あなたは悪くない。」

 

もう涙が止まらなかった。

わしゃわしゃとなでられる。子供でもあやすように。

「忘れなよ、そんなやつ。」


| 2010.01.31 Sunday | ジヨン夢小説 Club Bad Apple | comments(0) |

Club Bad Apple 2
00:13
 

最近ずっと彼はこんな調子だった。

約束をしてもドタキャンが多く、うまく会えていなかった。

不安の糸がつっぱていた私にとって、この嘘はとどめとなった。

 

時計を見て、小一時間そのまま泣いていたたことに気がついた。

肩がもう冷え切っていた。

 

よろよろと立ち上がり、洗面所で顔を洗う。

顔を上げると、目が真っ赤になって少しはれていた。

なんだかやつれた自分を見て、逆にいらいらしてきた。

なんであいつのためにこんな泣かなきゃいけないのか。

なんで一人で苦しまなきゃいけないのか。

 

もういい。

ほうりなげたタオルが床に落ちた。

 

荒れたクローゼットの中身をあさる。

ギラギラしたピアス。

胸元の開いたドレス。

リボンのついたヒール。

紫のシャドウ。三倍デカ目。

今夜は、久々の姫になる。

 

車を飛ばし、彼と出会ったクラブに向かった。

理由は、そこしか知らないから。

初めて行ったクラブで、彼と出会ったのだから。

窓全開。フレームのでかいサングラスでセレブ気取り。

夜風が泣きはらした頬に涼しい。

乱暴に車を止め、羽織ったコートとサングラスを助手席に置き去りにした。

 

扉の向こうは、夜の静けさとは異世界。

青や赤の光、不思議な熱狂、踊り狂う人々。

何も考えずに、音楽と人の中に飛び込む。

 

だいぶ踊った。好きな曲も流れた。何人かに言い寄られた。

それでも、何かつっかえていて全然楽しくなかった。

もっと楽しかったはずなのに。

あの人と踊っていたときは、もっと楽しかったのに。

思い出がありすぎて、もう整理整頓できそうにない。


| 2010.01.31 Sunday | ジヨン夢小説 Club Bad Apple | comments(0) |

Club Bad Apple 1
00:12

鏡に映る化粧していない顔。

タオルの隙間から流れる茶髪。

最近染めたばかり。

似合う、別人のように見えると言われた。

少し太ったかもしれないと思い、腰をひねる。

 

BeeeeBeeeeBeeee

                        

居間のガラスのテーブルの上、携帯のバイブがうなっていた。

液晶に映る見知った名前。少しためらう。

なぜか嫌な予感しかしない。

 

ピッ

「はい。」

『・・・あ、もしもし?俺。』

「うん。」

『今日さ、家行けなくなった。ごめん。』

 

私のしかめっ面が見えればいいのに。

「・・・わかった。仕事?」

『そう。ごめんな。』

「いいよ別に。」

『また今度の休みに行くから。』

「わかった。」

 

電話を切って、ベッドの上に投げた。

 

ねぇ。

音楽が聞こえたんですけど。

クラブにいるんだね。トイレからかけてるんだね。

ほんと言い訳下手だね。

 

誰といるの?

後ろから呼んでた声は、女?

やっぱり、きっと、そうだよね・・・。

 

「もういいかな・・・・」

拾ってくれる人のいない言葉を吐き出す。

我慢しきれなくなって、涙がこぼれだす。

力が抜けて、しゃがみこむ。

「あーあ・・・・」

-next?-


| 2010.01.31 Sunday | ジヨン夢小説 Club Bad Apple | comments(0) |