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いらっしゃいませ、welcome to my blog! Author:やさぐれ猫 

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| 2019.02.04 Monday | - | - |

クリスマス
01:39
 

都会の雑踏。コートをきつく巻きつけて、足早に歩く人々。

殺人事件の速報ニュースがビルの大画面に映っていた。

窓から映るそれをぼんやりと眺めていた。

 

「ねぇ。」

呼びかけても、顔を上げもしない。

いつもそうなのだから、自分も期待していないのだが。

「なんで・・殺人なんて起こるの。」

 

珈琲カップを持ち上げていた手が止まった。

静かになった。いや、周りの音が遠くなる感じがした。

 

「完全なる支配欲。」

 

一瞬間を空けて。

 

「神を超越したいから。」

 

我がままな笑顔。

そうなのか。そうかもしれないな。

 

一人の人間の命を弄ぶということ。

それは自分がその人の命をコントロールしているということで。

生きるも死ぬも私の一存で決まる。

恐怖に泣くそれを

一体どんな気持ちで見下げているんだろう。

 

優越感?

えぇ、きっと優越感。

 

狂気染みた笑顔を浮かべて。

 

「どうした?」

はっと我に返る。一人の世界に入っていたようだ。

「あぁ、ごめん。なんでもない。」

 

さっきの大画面には、くだらないアイドルのクリスマスソングのMVが流れていた。

なんで人は人を殺したくなるのだろう。

小説の主人公にでもなったような気分で。

そう、もし相手が悪魔なら、それは正義なんだって。

 

「・・・ねぇ。」

「何。」

 

持っている小説から目を上げない。

 

「私のこと愛してる?」

 

うざったそうに顔を上げる。
本を左手の親指を入れたままテーブルに置いて、目を細めている。

 

「何?」

 

「愛してるかってきいてんの。」

 

「はぁ。」

 

「何それ。Yesnoで答えてよ。」

 

たたみかける。

もうすぐクリスマスなんだ。

どうせそんなイベントに興味もないんだろうけど。

 

一言でいい。

今、愛してるが欲しい。

 

ひざの上で握った両手に、少し力が入る。

 

軽く握った手を額に当てて、ため息をついている。

言葉を探すように横目で何か考えていて、思いついたのか、ふっと顔を上げる。

 

「うん。」

 

外のイルミネーションが目の端に映った。


「殺したいぐらい。」





もうすぐクリスマスだぁぁぁ。
リア充死n(ry
| 2009.12.09 Wednesday | short story | comments(0) |

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| 2019.02.04 Monday | - | - |
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